2008年8月28日木曜日

〔ラポールコミュニケーション・スキルアップ教室〕(2) “あいづち” スキル1

スキル1 “あいづち”で話す

日常会話や“おしゃべり”では、
“うなずき”と“あいづち”は混在して使われています。

“うなずき”は“あいづち”に比べると、
言葉を発しない分、
喋り手を受け入れ、
思慮深く応えることになります。
“うなずき”によるラポールコミュニケーションは、
静かに深く進みます。

“あいづち”は“うなずき”に比べると、
言葉を発することにより、
話したことを受け止め、
積極的に応えることになります。
“あいづち” によるラポールコミュニケーションは、
能動的に進みます。

実際の“おしゃべり”を観察すると、
わいわい、がやがや、
どちらかというと“あいづち”の方が多いようですね。

でも、どちらも喋り手の話題に応じて、
自分の気持ちを表現しています。
“あいづち”は“うなずき”と同じく、
話す行為だったんですね。

で、 “あいづち”スキルを、
話す行為としてみてみましょう。

スキル1  “あいづち”で話す

喋り手が、次々自分の思いを話していきます。
その節々で、あなたの気持ちを“あいづち”で話しましょう。

“あいづち”は喋り手の話題に沿うものですが、
感じたこと、思ったことはあなたのものです。

その気持ちを表現するのが“あいづち”です。

うんうん、
そうそう、
なるほどねえ、
そうなんだ、

言葉の切れ目、
話の節々で、
感じたこと、
思ったこと、
あなの気持ちを表現しましょう。

そのためには、喋り手の話をよく聞き、
的を得た“あいづち”を返さないと、
あなたの気持ちが届きません。
つまり、聞くことの大切さが必要なんですね。

“あいづち”スキルは、
単に相づちを打つのではなく
あなたの気持ちを“あいづち”で話すことなのですョ。

“あいづち”で話す、これがコツなんです。

2008年8月21日木曜日

〔ラポールコミュニケーション・スキルアップ教室〕(1) うなずき 続3

うなずき 続3
“気持ちには気持ちを込めて”

“おしゃべり”では気分良くなりたいですよね。

うれしいときは一緒に喜んでもらいたい。
悲しいときは一緒に悲しんで欲しい。

そうすれば、気分が良くなるんですよね。

うれしさや悲しみなど、
気持ちがこもった言葉には、
あなたの気持ちを添えて、
大きくうなずきましょう。

そりゃ、うれしいよね、
そうか、かなしいんだ、
こんな気持ちを込めて、
しっかりと頷いてください。

この気持ちに応える“うなずき”がポイントなのです。

うれしい、良かった、びっくりした、・・・
気持ちを表す言葉はいっぱいあります。
喋り手は気持ちを言葉に乗せて、
あなたに伝えようとします。
これにしっかり応えると、
喋り手はすっかり気分を良くします。

こうしてラポールコミュニケーションが盛り上がるのです。

日々の“おしゃべり”で、
気持ちにしっかりうなずくようにしていると、
相手の気持ちが深くわかるようになります。
気持ちに応える“うなずき”によって、
聞くことの大切さが光るわけなんです。

さあ、今からやってみましょう。
家族でも、
近所の人でも、
職場の同僚でも、
喋り手の気持ちに応える“うなずき”をしてみましょう。

あなたは思わぬ話の盛り上がりに驚きながら、
ラポールコミュニケーションの醍醐味を味わうことでしょう。

2008年8月16日土曜日

〔ラポールコミュニケーション・スキルアップ教室〕(1) うなずき 続2

(1) うなずき 続2
「話す表情」を添える

“うなずき”は言葉を発しませんよね。
その分、表情を添えないと、
あなたの気持ちが充分伝わりません。

喋り手が何かを得意そうに話したら、
「ほお、すごおい!」とちょっと驚いた表情で、
うんうんうなずいてみせる。

ちょっと、どうかな?と思えば、
「うん?」とわずかに首をかしげてから小刻みにうなずいて、
考え中であることを伝える。

悲しい話には、
「そりゃ、悲しいね」と、
楽しい話には、
「ホンと、面白い」などと、
喋り手の気持ちや感情に合わせて、
喋るときの表情を添えて、
ちょっと大げさ気味にうなずくといいでしょう。

そんな“うなずき”に気を良くして、
喋り手は次々話をしてくれます。

こうして、気持ちの通い合うラポールコミュニケーションが生まれるのですね。

“うなずき”は言葉を発しないのですから、
その分、表情をいっぱい付けて、
あなたの気持ちを伝えてください。

ラポールコミュニケーションの“うなずき”は、
話す行為です。
話すときの表情を添えてうなずくのが、
“うなずき”スキルですョ。

そばの人から見れば、
大げさに見えるくらいで丁度いいのです。

家族相手に、
恋人相手に、
さあ、今からトレーニングしましょう。

すぐにコツがつかめますョ。

この“うなずき”スキルが身に付くと、
うなずくだけなのに話をしている気がして、
あなたは新しい“おしゃべり”の世界を楽しむことができるでしょう。

2008年8月3日日曜日

〔ラポールコミュニケーション・スキルアップ教室〕(1) うなずき 続1

(1) うなずき 続1
「語しかける」

こっちが話しているのに、
相手はただうなずくばかり。
話題が変わっても単調に首をふるだけ。
これでは悪気があろうがなかろうが、
「ちゃんと聞いてくれているの?」と思ってしまいますよね。

こんなうなずきにならないためにはどうするか?

ラポールコミュニケーションの“うなずき”は、
「話す」ことでもあったんですよね。

ポイントは、話すつもりでうなずくこと!
 分かったよ! 
 なるほどねえ
 そうだろう
 当然だよ
こんな言葉を思い浮かべながら、
話すつもりでうなずくと、
自然と話す働きを持つ“うなずき”になります。

特別な技法がいるわけではなかったのですね。

こういう“うなずき”を返されると、
喋り手はあなたと話をしている気になります。
実際、相互コミュニケーションなのですね。

“うなずき”という話す行為によって、
お互いが喋り合う“おしゃべり”になり、
気持ちの通い合うラポールコミュニケーションが生まれるのです。

さあ、話すつもりで“うなずき”ましょう!

あなたは、今までとは違う“おしゃべり”の世界を楽しむことができるでしょう!