2008年11月28日金曜日

〔ラポールコミュニケーション・スキルアップ教室〕(番外編)

(番外編)
関係性

何となく気が合う
変に気を使わないでいられる
ただ一緒にいるだけで楽しい

友人でも
恋人でも
夫婦でも
やっぱりこんな間柄がいいですね。

ラポールコミュニケーションの場に
しっかりと支えられているからなのでしょうね。

このような場にいると、
うきうきし、
自然と笑いが込み上げてきます。

ホント、生きているのが楽しく感じられて、
ほかに何も要らない、
そんな気分になりますね。

1週間ほど、四国の郷里に帰っていました。
私の郷里は四国中央市(伊予三島市)です。
海も山も近く、
昔は自慢のふるさとでした。
今は工業化、商業化が進んでしまって・・・

久しぶりに何人かで集まろうと、
里芋の取り入れをそこそこに来てくれた友人
別子山村の工事現場から駆けつけてくれた友、
コーヒーショップでお喋りをした後、
深夜までカラオケを楽しみ、
良い時間を共有しました。
もちろん、彼らはずっと気の合う友人たちです。

その幸福感が今でも胸に残っています。

コミュニケーションスキルを考えるとき、
このような関係性の中でどう生かすのか、
そこを考えたていきたいですね。

2008年11月14日金曜日

〔ラポールコミュニケーション・スキルアップ教室〕(4)繰り返し

◇繰り返しのスキル
繰り返しのスキルは、相手の言葉を復唱する点では、
オウム返しと同じコミュニケーション・スキルです。

相手の短い言葉を復唱するオウム返しよりは、
少し長めの話から、
ポイントとなる言葉や表現を選んで復唱するスキルです。

 友人 : 昨日は参ったよ。帰り、電車で乗り過ごして、○○駅まで行ってしまって。
  寝ててはっと気づいたら、発車していて降りられなかった。
  あの駅、タクシーもないし、反対から来る電車、1時間半待ち。
  家に電話しても誰もいないし、最悪だった。

(例1)
 あなた : えー、あの駅、タクシーもないし、最悪だったなあ。

例1では、「あの駅、タクシーもない」、「最悪だった」という言葉を繰り返してみました。
「あの駅、タクシーもない」という言葉は、この話のポイントですし、
「最悪だった」という言葉は、友人の感情を表したものです。
この2語にあなたの気持ちを込めて繰り返してみました。

(例2)
 あなた : えー、○○駅まで。そりゃ、最悪だったなあ。
例2では、「○○駅まで」、「最悪だった」という言葉を繰り返してみました。
「○○駅まで行ってしまって」という友人の言葉には、
残念な気持ちと事実としてのポイントがありますし、
「最悪だった」という言葉は、例1と同じく友人の感情を表したものです。
この2語にあなたの気持ちを込めて繰り返してみました。

ここで間違っても、
 馬鹿だなあ、ちゃんと降りろよ。
 いつも睡眠時間をきちんと取っているのか。
 隣の駅からタクシー呼べば問題ないじゃないか。
などなど友人を責めることはしないでください。

コミュニケーションは教育の場などではないのですから。
それよりも、友人と気持ちの交流を楽しんでください。

オウム返しでも、
繰り返しでも、
相手の話に沿って復唱しますが、
あなたは聞き役ではありません。
繰り返す言葉にあなたが感じたことや思ったことを込めて、
あなたの気持ちを“話す”ことが大切なのですよ。

相手の言葉を使っているからといって、
それが聞く行為ではないのです。
相手の言葉を使ってそれを復唱することは、
相手を尊重していることなのです。

お互いが気持ちを話し合うから
気持ちや感情が通い合い、
ラポールコミュニケーションが生まれるのではないでしょうか。

繰り返しスキルを使ってみると、
あなたが想像する以上に、
楽しいコミュニケーションの場が生まれます。

ほんとうですよ。
さあ、気持ちの通い合うラポールコミュニケーションを楽しみましょう!

京都の紅葉はこれからのようです。
昨日、近くのスーパーへ行ったとき、
警備員の方にいろいろと教えてもらいました。
今、嵐山の紅葉が綺麗だそうです。

ご家族と、
友人と、
恋人と、
行く秋を楽しんでください。

そして、そこにラポールコミュニケーションの場を作ってくださいね。

2008年11月9日日曜日

〔ラポールコミュニケーション・スキルアップ教室〕(3)オウム返し

〔ラポールコミュニケーション・スキルアップ教室〕
(3)オウム返し(2)勘違いのスキル?

木々も色づきを深め
いよいよ秋の色に染まってきましたね。


自分の話した言葉がオウム返しされると、
分かってもらえたような気になり、うれしくなります。
相手とうまくコミュニケーションが取れていると感じます。

オウム返し、という単純な行為が絶大な効果を生むことは確かです。

 あなた 今日、寒かったね。
 相 手 ほんと 、今日、寒かったね。
 あなた いっぱい着込んでね。
 相 手 そう、いっぱい着込んだのね。
 あなた でも、ちょっと肩こった。
 相 手 あっ、ちょっと肩こったのね。

いかがでしょう。
気持ちの良いコミュニケーションに思えますね。
あなたは相手に分かってもらえたような感じがすると思います。

でも、ちょっと待ってください!
相手の人はあなたの言葉に合わしただけですよね。
そこに自分の気持ちを表現されているのでしょうか?

コミュニケーションでは互いの気持ちが交流してこそ意味があるのです。
相手の人はあなたの言葉をオウム返しはしても、
自分の気持ちを表現していない場合は、
気持ちが交流するラポールコミュニケーションが成立しません。

つまり、相手の言葉を単純に繰り返すオウム返しは、
見せ掛けのコミュニケーションスキルなのです。
自分の言葉を単純に繰り返された人は、
相手とコミュニケーションが取れていると勘違いしているのです。

では、オウム返しをラポールコミュニケーションスキルにするには?
あなたの気持ちをオウム返しで表現することではないでしょうか。

 相 手 今日、寒かったね。
 あなた ほんと 、今日、寒かったね。
    (寒かっただろう、と気遣いを込めたあなたの気持ちを表現しよう!)
 相 手 いっぱい着込んでね。
 あなた そう、いっぱい着込んだのね。
    (着込まざるをえなかったんだろう、との理解をしたあなたの気持ちを表現しよう!)
 相 手 でも、ちょっと肩こった。
 あなた あっ、ちょっと肩こったのね。
    (肩こってしんどいんだろう、との同感したあなたの気持ちを表現しよう!)

このようにあなたの気持ちを表現することではよって、
オウム返しは、見せ掛けのコミュニケーションスキルから、
生きたスキルとして生命を得るのではないでしょうか。
こうして、ラポールコミュニケーションが生まれるのです。

何だ、気持ちを入れるというだけで、
今までのオウム返しと同じではないのか、
と思われるかもしれません。

でも、それは違うのですね。
オウム返しする人も、
オウム返しされた人も、
単なる言葉の繰り返しとは違ったこころのやりとりを感じるはずですよ。

相手の言葉を繰り返してあなたの気持ちを表現する、
相手の話題に添ってあなたの気持ちを伝える、
そうです、相手に敬意を払って、
相手の話題に合わせたた話をすのですね。
あなたはオウム返しで相手の話題について、
自分の気持ちを語るのです。

これが、ラポールコミュニケーションのオウム返しのスキルです。

さあ、あなたの家族と、
あなたの大切な人と、
こうしてラポールコミュニケーションを作ってくださいね。