2009年8月27日木曜日

計画された偶発性(1)

「計画された偶発性」とは、
聞きなれない言葉でしょうね。

私はとても気に入っています。

しばらく、これを題材にコミュニケーションを考えましょう。

「計画された偶発性」はキャリア理論家のクランボルツ(米)が提唱したものです。

キャリア、例えば就職へのチャンスは偶然に生じるのですが、
それならば偶然のチャンスを創り出せば良い、
更には、計画的にチャンスを創り出す、というものです。

つまり、自らが計画して偶然生じる=偶発性を創り出すのです。

「就職したい」と思うだけで何もしなかったなら、
チャンスがやって来ることはありませんよね。

友人に話をしてみる。
恩師や先輩などを訪ねる。
近所の人に声を掛けておく。
ハローワークや人材会社へ登録する。
できるだけ多くの人と交流し、
仕事へのチャンスをいつも探る。

これらは就職へのチャンスを計画的に創り出しているのですね。

更に、巡ってきたチャンスをモノにするための準備もする。
パソコンスキルを身につけるために教室に行く。
簿記の勉強をする。
医療事務の資格を取る。
応募書類の書き方や面接対策のセミナーに参加する。

このような努力は必ず実を結びます。

計画的に偶発性を作り出し、
それを確実につかめる者が、
チャンスは計画的に創り出されたことが分かります。

そうでない者は、目の前のチャンスにさえ気づかないことも多いでしょう。

「あいつは運が良かった」、と思えることでも、
ほとんどが自らが計画的に作り出した幸運なのです。

たまには、運が良く就職できる人もいるでしょうが、
あなたは自ら運を創り出せば良いのです。

就職をしたら終わりではありませんョ。
就職はあなたのキャリアを成長させる出発点なのですから、
あなたの努力=計画された偶発性がそこでも生きるのです。

職場でのキャリア形成、昇進などへのチャンスも、
この「計画された偶発性」で貫かれています。

どうですか、素晴らしい考え方でしょう。

さあ、積極的に偶発性をバンバン計画しましょう!


次回はコミュニケーションの立場から「計画された偶発性」考えましょう。

うまく考えられるかどうか・・・