2009年5月23日土曜日

美人の世界にご招待(3)求める世界に触れさせる

美人に出会うと“はっ”とします。

一瞬で心が浄化されるように感じます。
新鮮な血潮が湧き上がり、
生き生きしてくる自分がいます。

女性が美男子と出会ったときも同じでしょうね。

「異性」に強い関心があるから、
男性は美人、女性は美男子、
それぞれ強く感じるのでしょう。

このような感じが得られなかったら、
美人、美男子の対象ではないのです。

以前、博物館で美人を調べたことがあります。

明治時代の美人。
どこにでもいる普通のお姉さんでした。

クレオパトラ、楊貴妃、小野小町。
ここに連れてきたら、どうでしょうか。
やっぱり普通のお姉さん? かも。

彼女らの顔に変化があった訳ではありません。
変わったのは見る者の美人意識です。

美人を決めるのはその人の顔ではなく、
見る側にあることが分かりますよね。

やはり見る人の美人意識にマッチさせなかったら美人にはなれない、
ということです。

美人意識とは何なのか、
これが知りたいところですよね。

ひとは自分の求める世界に出会うとき、
「美」を感るのではないでしょうか。

美人、美男子はもとより、
建築物、車などのデザイン、
夕日や山々の風景、
そういう対象物のなかに
自分の求める世界を見出すのではないでしょうか。

「心の琴線」に触れたとき、とも言えるでしょうね。

漫画でも同様のようです。

同じ漫画家の描く少女でも、
遠くを見るようなまなざしから、
自己肯定感の強いまなざしに変わった、
というTV番組を見ました。

漫画を見る少女の求める世界の変化に合わせて、
描く顔を変えてきているのですね。

少女の描く夢を漫画の表紙で表現できたからヒットした、
ということでした。

あなたの顔をとおしてあなたを見るひとの求める世界に触れさせる。
成功していれば相手が生き生きしています。

このときのあなたが美人なのです。

顔が美人なのではなく、
美人を作る戦略装置が顔なのですよ。

さあ、明日からは戦略装置としてのその顔に

見る人の求める世界に触れさせるよう念入りに化粧をしましょう!

2009年5月5日火曜日

美人の世界にご招待(2)マッチング

美人には顔があります。
当たり前の話ですね。

顔は顔面骨が頬肉や表情筋に覆われて存在します。
そのままでは顔面であって、
顔面が美人になることはありません。

うーん、よく分からないなあ、
という人は鏡を見てください。

どこにも力を入れず、
何の表情も作らず、
ただボーと鏡を覗いてみてください。

半開きの口元。
垂れ下がった頬。
うつろな目。

これを見るとすぐに気づくでしょう。

そこにあるのは顔面です。
顔じゃありません。

ほおに笑みを蓄えましょう。
優しい目元を作りましょう。
唇をやさしく閉じ、
口角を少し上げましょう。

顔面が顔になりましたね。

積極的なあなたをアピールしたかったら、
目はややつり目でパワーを見せる。
口元はきりりと絞める。

優しいあなたをアピールしたかったら、
目はややたれ目で優しさを見せる。
口元はやわらかく閉じる。

顔面に表情を加えたり化粧をしたりして、
自分の顔作ります。

相手の美人意識に焦点を合わせて
顔を組み立てるとき、
相手にとってあなたは美人です。

顔が美人なのではありません。

顔は美人つくる戦略装置なのです。

この装置をどう使うのか?

相手の美人意識とのマッチングですね。

どんなに化粧をしてみても、
見る人の美人意識にマッチしなかったら、
ひとりよがりのあだ花に過ぎません。

見せただけでも
見られただけでも
顔は美人になりません。

マッチングが成功して美人になるのです。

マッチングの秘訣は?

コミュニケーションをとおして、
相手の美人意識を探りあて、
繰り返しマッチングを試みることです。

特にラポールコミュニケーションが生れると、
暖かい感情が交流するなかで、
相手の美人意識がどんどん見えてきます。

あなたの顔のどこに注目したのか
どんな表情をしたとき目を輝かせたか
上目使いが好みそうか
真っ直ぐ見つめられるのが好きか
どの声のトーンに反応したか
立ち居振る舞いに関心があるか

こうした美人意識を探りつつ、
試行錯誤を繰り返しながら、
相手の美人意識とのマッチングを試みるのです。

やがてあなたは相手の美人意識にマッチするように顔を組み立て、
相手の美人意識に入り込むでしょう。

戦略装置としての顔をつかってあなたは美人になるのです。