2010年12月29日水曜日

表と裏。真と偽。色即是空。。。



「いよいよ新しい年に近づいてきました」ね。

本来ならば「いよいよ本年も押し迫ってきました」とか書くべきところ、

仕事とは恐ろしいものです。

就職に行き詰まりネガティブになっている求職者に対して、

常にポジティブな観点から相談に応じています。

「私はうじうじして何事にも踏み出せないでいるのです」
『あなたは慎重には慎重を期してやってきたんですね』

「すぐにかっとなって言ってはいけないことを口走ってしまうのです」
『自分をごまかさずに思ったことを正直に言うのですね』

全ての物事は裏と表が結びついて在るのではないでしょうか。

どの角度から見るかで随分と感じも違ってきます。

私はもちろん裏側も大切だと思います。

裏があるので表が存在でき、
表によって裏が成立すると思うからです。

このことを見ようとしないあなただから、
「道を説く君」と晶子を悲しませるのですよ。

「おえら方が平和を口にすると戦争が始まる」
ブレヒトはよく言ったものです。
きな臭い世情にぴったりの金言ではありませんか。

表と裏。真と偽。色即是空。。。

もしあなたが今年を振り返るならば、
新しい年での自分の飛躍という観点で。

お互い来年こそは益々の前進です!!

2010年12月15日水曜日

“まじめ”



最近、“まじめ”について考える機会が多い。

“まじめ”、“まじめ”、“まじめ”。

それというのも相談者には「私は“まじめ”です」、
という人が多いからなんです。

で、その人たちに「“まじめ”というのはしんどくありませんか?」と聞くと、
大概は「しんどいです」と答えられます。

「“まじめ”なのは結構なのですが、しんどいのは困りましたね」と投げかけると、
これも大概は「どうしたら良いんでしょう」と途方に暮れた表情になります。

このブログをお読みのみなさんはいかがでしょうか。

ホント、どうしたらいいんでしょうね。

では、そもそも何で“まじめ”が良い、
ということになっているのでしょうね。

人にしんどい思いをさせる“まじめ”。

人は“まじめ”でないといけないんでしょうか。

私は「“まじめ”だ」という男性相談者に一つの挑戦を試みました。

「でもねぇ、“まじめ”だと女性から“退屈だ”と言われますよ・・・」

するとその“まじめ”な男性はムキになって、
「そんことはありません、女性からも“まじめ”だから良い、と言われます」
と反論します。

私も、「一人くらい、“まじめ”な男性は退屈だ、と言う女性はいませんでしたか」
と食い下がるのですが、答えは同じ。

これは救いがたい。。。。。。

不真面目になれ、とまでは言いませんが、
“まじめ”もほどほどにしないと身を滅ぼしてしまう、
そんなことを思う相談の日々です。

みなさん・・・良いお知恵、お貸しください!


2010年10月5日火曜日

宇宙はわれわれの宇宙だけではなかった


ちょっと立ち寄ったコンビニで興味深い本を見つけた。

秋の夜長・・・とばかりに買ってしまった。
「図解 宇宙はわれわれの宇宙だけではなかった」-佐藤勝彦- PHP研究所

もう一息に読んだ。(2日掛かりましたが・・・)

佐藤氏は現在東大の教授だが、
京大で先生をされていたとき、
ある講演会で拝見したことがある。
そのときもビッグバン~膨張、だったように思う。

さて今回の内容は理解力に乏しい私には後一つ、よく分からない。
が、どうもこの宇宙は「無」・「真空」から生じたらしい?

「無」とか「真空」にはポテンシャル・エネルギーとかがあって、
10のマイナス33乗センチメートルの大きさ(小ささ)のところから、
トンネル効果とやらでいきなり出現し、
インフレーションを起こして宇宙が出来たようだ。。。みたいだ??

先日、ホーキング博士の「宇宙の創造に神は要らない」とかの記事を見たこともあり、
「こんなことだったか」と何やら納得した気持ちになっている。

「ビッグバンの前はどうだったのか」とだいぶ前からもやもやしていたから、
どこかすっきりして、本当に気持ちが良い。

やがて物理学は宇宙創造の全てを解き明かすだろう、
と予感させる内容である・・・みたいだ。

あなたも秋の夜長に「宇宙」を彷徨ってみませんか。

2010年9月4日土曜日

「夢を実現した男」(2)




彼の夢には前例がない。

こう返事してしまった場合、

あなたなら何から始めるでしょうか。


私は彼が夢を抱くに至った気持ちを徹底的に聴くことから始めた。

なぜなら、夢の実現の出発点は彼の気持ちであり、

それだけにもし夢の捉え方が少しでも違っていたなら、

相談はピントがぼけたものになると思ったからである。

さらに気持ちを聴く過程からは次の効果を生み出される。

    私は彼の気持ちを深く理解する。

    彼は自分の気持ちをさらに明確にする。

    そしてより明確になった気持ちを共有する。

つまり夢を追う同志になれるのである。

こうした心理上の絆ができるかどうかが、

今後の相談を成功させるかどうかの決め手になる。

この絆ができることを専門用語では「ラポールの形成」という。

私は彼が夢を抱くまでの全過程について

夢を「軸」に気持ちを聴いていった。

    小学校、中学校のときの思い出

    高校は親元を離れての生活だったこと

    販売という職業に就いた経緯

    仕事のスタイル、成果、能力ややりがい

    或いは仕事から学んだことや新しい着眼点

    仕事人生と家族との関係性

    やがて実母の世話に直面

    家族の絆と仕事人生の振り返り

こうして子どものころから現在までの気持ちを聴くプロセスにより、

夢が必然的に生じたことが明確になった。

つまりその夢を共有したのである。

彼は目を輝かせて言った。

「相談に来て良かった」

この瞬間から夢を具体的に実現するための共同作業が始まった。


2010年8月25日水曜日

「夢を実現した男」(1)




就職の相談をとおして最近、
いろいろ感じるところがある。

何例か取り上げてみたい。

1.「夢を実現した男」(1)

その男が私のもとに来たのは、
まだ寒い2月初旬であった。

「長年勤めた会社を年末に退職しました」

理由はこうだ。
販売部門のトップで仕事をしてきたが、
55歳になったある日、
彼ははた、と気づいた。

「建材の販売は自分にとって何だったのか」

この疑問の切っ掛けは「家族」との関係だったそうである。

「今後残された人生は人に喜ばれる仕事をしたい」

この思いが日増しに強くなり、
販売で培った経験と勘が働き一つの「夢」を描いたのだ。

「福祉・介護の現場と建材の販売を結びつける専門家になりたい」

この仕事は今後社会が必要とするものである。

利潤目的ではなく人に喜ばれる仕事にしたい。

この思いを福祉・介護現場の人に話したが、
「夢物語」と一笑に付されたようである。

しかしこのことは却って男の思いを強めた。

そして私のもとを訪れたのである。

彼は言う。
これまでも「ダメもと」精神で販路を拡大してきた。
この夢もその精神でやっていきたい。

こう語る小柄な男には闘志がみなぎっていた。

「全く未知数ですがあなたの夢にお付合いしましょう」

私もある意味、無謀な約束をしてしまったものだった。

私の侠気(おとこぎ)と技能士魂がそう返事させたように思う。

そしてこの日から彼の夢の実現に辛苦を共にすることになるのである。


2010年8月1日日曜日

生と死



人は何故生きる

何故人は死ぬ

若いころから時々考えてきたけど、

やっぱりよく分からない。

あなたも同じではないでしょうか。

それならばいっそ考えるのは止めにしましょう。

それよりも明日のために、

今日を生きましょうよ。

お米、野菜、果物、小魚、肉・・・

他の生物の命をありがたく戴いて、

今日を生きていきましょう。


いつの日にか

あなたも命を終えたとき、

天国ではあなたが食べた生物たちが待っていてくれて、

「私たちの命を繋いで今日まで生きてくれたのですね」

と感謝されるかも知れませんよ。

2010年7月31日土曜日

大阪の2幼児死体遺棄



「毎日のように泣き声」

何人も異常に気づいていたんじゃないか!

何故なんだ!

何故誰も通報しようとしないのか `_´

悲しい! 腹立たしい!




2010年7月30日金曜日

ラムネ


ラムネ

昔からソーダー水は好きだったのですが、

その中でもラムネはとってもいいですねえ。

何と言っても飲んだ後、

ラムネの玉が転がって、

涼しげな音を出すことですよね。 カラン♪

それにラムネの玉が飲む量を調整してくれるんです。

ラムネの瓶をそっと傾けると、

ラムネの玉が飲み口の狭いところに挟まり、

冷たいラムネ水が口に注がれます。

乱暴に一気飲みなどしようとすると、

ラムネの玉が飲み口に挟まって注げません。

上品に飲む人にだけ、

涼しい音と甘い香りを味わわせてくれるラムネ。

気品高い日本の夏の芸術作品だとは思いませんか。


2010年7月24日土曜日

心頭滅却すれば


いやあ、暑いですね!

昼食前には室内温度、35℃。

その後、どのくらい室温が上がったのでしょうか。

暑い!暑い!と言っていたら、

「何が暑いの!“心頭滅却すれば火もまた涼し”

と言った坊さんがいたじゃない!」

1つしかない冷房の部屋から出てきた娘が

涼しい顔して言うではないか。

う~・・・しかしここは冷静を装って大人の対応。

「そんなつもりでいると熱中症で死ぬかもな。」

そのとき。。。

朝から騒がしかった外を見ると、

なんと!この灼熱地獄の只中で

男5,6人、きびきびと働いているではないか!

一瞬えー、とあっけに取られた。

ガンガンの日照り、木陰もなし!

“心頭滅却すれば火もまた涼し”とまではいかないまでも、

その働く姿には暑さを寄せ付けない涼しさがありました。

でもまあ・・・凡人はそうはいきません。

明後日の月曜日は「土用の丑の日」。

“うなぎ”を食べて何とか夏を乗り切りたいですね!


2010年7月11日日曜日

コーラス・プリムラ(福知山)の演奏会



今日、女性合唱団コーラス・プリムラ(福知山)の演奏会に行ってきました。

35周年記念演奏会とあってか、会場の中丹文化会館(綾部市)はほぼ満員。

「合唱曲が好きです」と話したら、ある方が招待券をくれました。

私は「日本合唱協会」をしょっちゅう聴きます。

この合唱団の歌声は非常に透明感があり、世界的にも有名です。

それに日本で初のプロ合唱団なんですよ。

聴くたびにこころが澄み切って行くようで、とても気に入っています。

ところで、「生」の合唱演奏会は今回が初めてです。

2時間の演奏中、こころが満たされていました。

高内祥子さんの迫力ある指揮。

団員から発せられる真っ直ぐな歌声。

観客との調和。

次々と繰り出される歌をとおして、それらが五感全てに浸透するからでしょうか。

日本合唱協会とは感動が全く違います。

プロの合唱団はプロならではのハイレベルですが、

コーラス・プリムラの感動はこれに勝るとも劣らぬ、と思いました。

これは単に生の演奏会とCD鑑賞との違いだけでは無いように思います。

演奏が終わり出口で招待券をいただいた方にお会いしました。

輝くような表情をされていて、私も幸せな気持ちになりました。

すぐ後ろに指揮者の高内祥子さんがおられたのですが、

一言感動をお伝えしたら良かったなあ、と悔やんでいます。

最後にコーラス・プリムラさん、

35周年記念演奏会のご成功おめでとうございます!

2010年6月27日日曜日

帽子





子どもが帽子をプレゼントしてくれました。








父の日には就活のインターンシップへの応募書類を書いていたから遅くなった、とのこと。

私も応募書類のアドバイスをしていたのでそうだろうとは思っていた。

このまま今年はパスか、とあきらめていたので正直嬉しい。

帽子の選定はさすが父親の好みを知っているようだ。


さて、コミュニケーションで難しいのは、
思春期を過ぎた子どもではなかろうか。

その究極のコツは「楽しい場」を作ること、
これに尽きるように思います。

楽しい時間、楽しい場所、
それを作るためのコミュニケーションをする。

お茶も良いでしょうし、
チョコレートも用意しましょう。

今なら少し時間が遅いですが、
サッカーの観戦も良いではないでしょうか。

ただ、どうしても注意が必要だと思ったときは、
次のことを考えてください。

本当に「今」しないといけないのか。
明日では駄目なのか。

出来れば明日してください。

明日なら気分も落ち着いているでしょうし、
注意することでもないことに気づきますから。

それでも注意するときは、
「一度に一つ」だけですよ。

あなたの気持ちを添えて、
一言だけです。

「昨日帰るの遅かったのでお父さん(お母さん)心配だった。
もう少し早く帰ってきて欲しい」

これ以上言っちゃあ、駄目ですよ!

そしてさりげなくお茶、お菓子。

「楽しい場」づくりに専念です。

2010年6月24日木曜日

「愛」の反対語は「無関心」か


「反対語」の意味を調べていたところ、
ヤフー知恵袋に「愛」の反対語は「無関心」か、
というのを見つけました。

反対語の説明方法が素晴らしく、
そこでのテーマが「愛」だったこともあり、
引用してご紹介したいです。

・・・ ここから引用開始 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「愛」の反対語は「無関心」か


「反対語」あるいは「対義語」というものは、
もとの語と「対」になっていなければならないのですから、
「無関心」はその対象外です。

意味内容、程度、方向性などは「反対」であっても、
つまりは「同じカテゴリー」の語から選ぶのが「反対語・対義語」です。
「無関心」は、語として、
「愛」とはまったくカテゴリーが違うところにありますから、
反対語・対義語として選ぶことはできません。

「赤」の反対語(対義語)は何か、と問われた場合、
「赤は目立つ色のことだから、何も色のない『透明』が反対語だ」
・・・とは言えません。

「透明」は「色」というカテゴリーには入らない、
まったくの「別枠」にあるからです。

赤の反対語、といったら、
白か黒かあるいは色彩学的には緑かもしれませんが、・・・ともかく、
「色」の中から選ぶのが「反対語・対義語」の定義なのです。

というわけで、反対語・対義語として選ぶなら
「愛」と対になる、反対側にあるものは、やはり「憎」でしょう。

「愛」「憎」は同じカテゴリー(上の例で言うならば「色」)にある語で、
「無関心」は、「透明」と同じように「別枠」の語だからです。
とはいえ、その「偉人」の述べた内容がまちがっている、
ということではありません。

「愛の反対語は無関心だ」という発言自体は、
語の定義を言っているのではないのです。

その人は、
「愛の対極にあるものは、
通常その反対語の『憎』だと思われているけれど、
それより相手をうちのめすのは、実は無関心である」
・・・という意味まで含めて
敢えて「反対語」ということばを使ったのでしょう。

辞書的な意味での「反対語」として定義したかったのとは、
わけが違いますから、それを短絡的に受け止めて、
「愛の反対語は無関心なんだ」
と安易な解釈をするべきではないと思います。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1215962637

・・・ ここで引用終了 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この方は「東京生まれ・育ちの日本語教師です。」という人です。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1042677060


本物に触れるのはホント、いいですね。

2010年6月20日日曜日



桂三扇さんと







今日は落語を楽しんできましたよ。

福知山出身の女流落語家桂三扇さんが活躍する「ふくち寄席」。
 桂三扇HP http://www.eonet.ne.jp/~sansen-katsura/

20回記念とあって上方落語笑女隊が応援に駆けつけ、

女性ならではのあでやかな迫力に圧倒され続けました。

観客も超満員で笑いの渦。

休憩時間にとなりの席の女性がアメをくれました。

奇しくも今日は父の日。

子どもからの贈り物はありませんでしたが、

笑女隊の芸の妙、

臨席の方のアメ、

なによりも桂三扇さんとのツーショット。

父の日に勝るプレゼントだったでしょうか。

2010年6月5日土曜日

世界の子供とケータイコミュニケーション



ケータイの利用はすさまじいですよねえ。
いえいえ、そんな表現では余りあるほどに、
猫も杓子もケータイです。

電話、メール、チケット予約、
グーグル、ヤフーへもいけます。

ハローワークのインターネットサービスにだってアクセスできるんですよ。

そのうち選挙もケータイで・・・
投票率アップの切り札になるかも。

いやはや、若者すらついていけなくなったケータイの世界です。

こんなチョー・チョー・チョー情報化にあって、
私たちのコミュニケーションは、
ケータイに翻弄されてしまっているように感じます。

当センターもケータイコミュニケーションについて、
鋭意取り組み中なんですよ。

でもなかなかで攻略に難航しています。

実のところ難攻不落の牙城かも知れませんね。

こんななか、NTT出版から
 世界の子供とケータイコミュニケーションー5カ国比較調査
 モバイル社会研究所著
 ISBN978-4-7571-0268-2
 執筆 向田愛子 (モバイル社会研究所研究員)
    田中辰雄 (慶應義塾大学経済学部准教授)
が出版されましたのでご紹介します。

「新しいメディアの普及は生活の利便性を高めるだけでなく、
人々の行動や心理に影響を与え、
また、そのことが社会問題に繋がることもあります。」

当センターと同じ課題を持ち、
基本的なデータの提供と分析がなされていることは、
今後、この課題解決のための貴重な足がかりになるものとして、
本書の出版を高く評価したいと思います。

そしてみんなで考えて行きたい課題です。

       ケータイコミュニケーション
     は当センターの登録商標です

2010年5月31日月曜日

RAILWAYS

昨日、<書道ガールズ>を観に行った。

うかつにも上映時間を確認していなかったため、

すでに<書道ガールズ>は終わっていた。

・・・と次の上映タイトルは<レイルウェイズ>。

「49歳で電車の運転士になった男の物語」とある。

エリート社員がいろいろあって

故郷の電車の運転士になるというストーリーらしい。

こりゃ、面白いかも。。。

この年齢の方たちの就職支援をしていることも惹かれた理由だった。

上映が始まった。

静かに深く観客を引き込んで行く。

仕事とは何なのか、

家族はどうあるべきか、

どう生きるのが幸せなのか、

とても考えさせられる映画だった。

田園風景の中をひた走る電車に心がなごむ。

あなたに観てほしいRAILWAYSです。

2010年5月30日日曜日

ヤノマミ

読売新聞朝刊に「ヤノマミ(国分拓著)NHK出版」の紹介(書評)がありました。

「善悪や規範を超え、ただ真理だけが存在する世界。
見たくもないものを覆い隠し、汚いものを排除し、
その上で善人ぶる私たちの社会の対極にある」
と、河合香織(ノンフィクション作家)が評しています。

なかなか。
われわれの社会の本質を見抜いているようですね。

私は不意に「善人尚もて往生をとぐ、いわんや悪人をや」を思い出しました。

善と悪・・・興味深いテーマですね。

私たちが生きていくには他者―社会との関わりが必要です。
その関わりはコミュニケーションの形を取り、
「自分」はコミュニケーションをとおして生れるのではないかと思います。

他者との関わりから自分が生れ、成長すると思うのです。

でも、他者は現代社会を生きています。
人間性よりも生産性、効率性を最優先しないとやっていけない。
コミュニケーションは当然、生産性、効率性に規定された質となってしまう。

こうしたコミュニケーションからは、
あなたもその人も自分らしい自分から遠ざかるような気になる。

あなたはさびしい、やるせない。

これではたまらない。
あなたはまたもや他者とコミュニケーションを行い、
自分を取り戻そうとする。

しかしながらその場は生産性、効率性に規定されてしまっています。
またしてもあなたは、自分らしい自分から遠ざかるような気になる。

あなたは安心できない。温かい何かが欲しい。

ラポールコミュニケーションはここを考えていきたいのです。

このことについて「ヤノマミ」から大きなヒントを得られるような気がし、
早速、本とDVD(NHK ヤノマミ ~奥アマゾン原初の森に生きる)を手配しました。

鑑賞後、感想を投稿しますね。

2010年5月23日日曜日

書道ガールズのご紹介

長らくブログに投稿していませんでした。

映画「書道ガールズ」のご紹介です。

わが故郷伊予三島、現在の四国中央市。

折りからの不況で町は活気を失いつつあります。

活気を取り戻したい!

立ち上がったのがこの町を愛する三島高校の書道部女子。

同じ高校出身のいとこからこの映画のことを聞き、
ロードショウが始まればすぐにでも行くつもりでしたが、
今度の土日になりそうです。

You Tubeを検索したら予告が出てきました。
http://www.youtube.com/watch?v=g218x4JRo8I

ところどころ、思い出のある景色に思わず見入ってしまいました。

特に予告最後、海から街の全貌を見渡すその場所は、
なんと、それは私の海でした。

子供のころからずっと泳ぎ、
そして私の子どもとも遊んだ海でした。

懐かしい想いが次々によぎって行きます。
時は過ぎ去れどもあの海で、私はまだ遊んでいたようです。

この海とこの町を舞台にした三島高校書道ガールズ。

閉塞した社会に力と希望をもたらすだろうと期待して、
ロードショウを観に行きたいと思っています。