読売新聞朝刊に「ヤノマミ(国分拓著)NHK出版」の紹介(書評)がありました。
「善悪や規範を超え、ただ真理だけが存在する世界。
見たくもないものを覆い隠し、汚いものを排除し、
その上で善人ぶる私たちの社会の対極にある」
と、河合香織(ノンフィクション作家)が評しています。
なかなか。
われわれの社会の本質を見抜いているようですね。
私は不意に「善人尚もて往生をとぐ、いわんや悪人をや」を思い出しました。
善と悪・・・興味深いテーマですね。
私たちが生きていくには他者―社会との関わりが必要です。
その関わりはコミュニケーションの形を取り、
「自分」はコミュニケーションをとおして生れるのではないかと思います。
他者との関わりから自分が生れ、成長すると思うのです。
でも、他者は現代社会を生きています。
人間性よりも生産性、効率性を最優先しないとやっていけない。
コミュニケーションは当然、生産性、効率性に規定された質となってしまう。
こうしたコミュニケーションからは、
あなたもその人も自分らしい自分から遠ざかるような気になる。
あなたはさびしい、やるせない。
これではたまらない。
あなたはまたもや他者とコミュニケーションを行い、
自分を取り戻そうとする。
しかしながらその場は生産性、効率性に規定されてしまっています。
またしてもあなたは、自分らしい自分から遠ざかるような気になる。
あなたは安心できない。温かい何かが欲しい。
ラポールコミュニケーションはここを考えていきたいのです。
このことについて「ヤノマミ」から大きなヒントを得られるような気がし、
早速、本とDVD(NHK ヤノマミ ~奥アマゾン原初の森に生きる)を手配しました。
鑑賞後、感想を投稿しますね。
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