2009年2月26日木曜日

【ちょっとティータイム】 汽車の窓 

再就職セミナーの仕事で、
丹後峰山に行ってきました。

丹後方面へは車を使うのですが、
今回は電車でした。

車窓に丹後ののどかな景色が流れ、
郷愁に誘われます。

ふと、気づきました。

小さいころ、汽車の窓にはりついて、
流れる景色に胸を高鳴らせていたなあ・・・

あれから50年も経つんですね。

でも、丹後半島を旅する車窓からは、
あのときの感動は蘇って来ません。

何か、大事なものを失ったように感じて、
ちょっと寂しくなっていました。

そのうち、幼い子どもを連れた夫婦が乗りこんできました。

その子は席に着くやいなや、窓にはりつきました。
目を見張りながら流れる景色に見入っています。

おお!あのときの私だ!

夫婦はにこやかに子どもを見ています。

そうだ、子どものころの感動は、
こうして世代を越えて引き継がれているんだ。

私の子どもがそうしたときも、
この夫婦のように私も子どもを見ていたんだった。

 ♪今は山中 今は浜 
  ♪ 今は鉄橋渡るぞと・・・

2009年2月22日日曜日

キャリア・コンサルティング技能検定

今年度が第1回となるキャリア・コンサルティング技能検定を受験しました。

特定非営利活動法人キャリア・コンサルティング協議会
http://www.career-kentei.org/

筆記(特例講習)、実技(論述)に引き続き、
最後の実技(面接)試験だったのですが、
いやあ緊張しましたねえ。

9時半の集合時間に少し早かったので、
梅田地下街の喫茶店でゆっくりコーヒーを飲みました。

緊張感が徐々に高まってきます。

試験会場は「クロス・ウェーブ梅田」です。
「泉の広場」を出て5分程度のところなのですが
とてもきれいで、いろんなセミナーに使われているようです。

この日、午前の受験生は10人。
前半、後半の2グループに分かれます。

私は後半グループだと言われ少し、待機時間がありました。

そのときは気持ちも落ち着いていた(と思っていた)ので、
「まだ時間もあるし・・・」、
余裕を見せて自販機にお茶を買いに行きました。

私の実技試験は10時20分ー10時50分。

お茶を飲みながら頭の中で実技のシミュレーションをしていました。

このとき、自分では緊張していないと思っていたのですが、
「あっ、実技は10時20分ー10時40分だった」と気付き動転しました。
10時40分ー10時50分は、口頭試問です。

大慌てで待機室に戻り、
「時計の針の絵」を紙に描き、
頭の中をクリーニングしました。

どうにか平常心を取り戻したのは試験室移動の少し前です。
後半グループになったのはホント、ラッキーでした。

さて、試験室の前に行くと、
30歳代の男性から椅子に座るよう案内されました。

実技試験には、あらかじめ5人のクライアントの相談ケースが与えられています。

「ははあ、クライアントは30歳代の男性の佐藤さんだな」
そう思ってケース内容を反芻していると、
試験室に案内したクライアント役は、
「ありゃりゃ」、見るからに才媛、吉田はるかさんでした。

いよいよ、試験官2人の前でコンサルティング開始です。

相談内容は、「派遣で働いているが、上司が自分の提案内容を聞いてくれない」、
また、「同僚の派遣社員からも浮いているようでつらい」というものです。

このクライアント役は、実技試験用によく訓練されています。
そう簡単に話を進めさせてくれません。

「そうですか、それは大変ですね」・・・などと受け答えしていると、
なんと!なんと!舌がうまく回らなくなってきたのです。

口が渇いてきています。

口が渇くとはこのことなんだ、
緊張が極に達しているんだなあ、
これ以上、話を続けられるだろうか?

そんな不安がよぎると、
一瞬、クライアントの訴えを聞き逃したり。。。

コンサルティングでは、
新しい提案をしても、
すぐに元の話に戻されてしまう、
行きつ戻りつの苦しい展開になりました。

本当にコンサルティングができるかどうか、
その実力が試されているようです。

何とか、次回セッションの約束までたどり着いたときは、
ちょうど20分でした。
(もし、時間を取り違えていたら・・・と思うと、ぞっとします)

残り10分の口頭試問は、
1)良かった点と改善すべき点。
2)関係構築はどうでしたか。
3)クライアントの問題は何か。
4)その問題に対してどういうコンサルティングをしたか。
おおむね、試験案内にあったとおりです。

ひととおり、口頭試問にも答えられました。
(正しく答えたかどうかは、試験官のみぞ知る)

試験結果は3月にあります。

ここで、もう一つご報告したいことがあります。

この試験を受けるにあたって、
「実践力向上講習」http://www.career-cc.org/consultant/koushu/
の受講生で勉強会を開いていたことです。

全員の仲間が熱心に学習、
或いは実技練習を繰り返したり、
情報交換をしたりしました。

私はこの勉強会仲間の最後の受験者でした。

仲間の皆さんが受験アドバイスなど次々引き継ぎ、
私は最後の受験走者、アンカーでした。

仲間の頑張りの結集、そのバトンをいただけたのです。

合格していればアンカーの役割を果たしたことになりますが、
不合格であっても、仲間からいただいた力を忘れずに、
今後の仕事に生かしたいと思っています。

2009年2月18日水曜日

[ちょっとティータイム]「嘘をつく女」はコミュニケーションの天才

「嘘をつく女」は相手を真っ直ぐ見つめる。

この点、男は甘い。
目がきょろきょろ定まらない。
嘘だとすぐ分かる。

「嘘をつく女」が嘘をつくときは、
自分の嘘が見抜かれていないか、
彼女の全身全霊、五感のすべてを動員して
相手を観察している。

男はさらに甘い。
真っ直ぐ見つめられるから、
嘘をつかれているとは思わない。

眉毛のかすかな動き、
眉間の一瞬のしわ、
眼光のかすかな変化、
目線の不自然な流れ、
口元のゆがみ、
無意識の首かしげ、
戸惑いの表情、
吐息、ため息、
誘い出したうなずき、相づち、

これら反応を読み解きながら嘘をつく。

彼女は嘘をつきながらしっかり傾聴しています。

誰に教わったのでもないのに
コミュニケーションの「話すことと聞くことの統一」が
嘘をつくことで実現できているのです。

「嘘をつく女」は生れながらにしてコミュニケーションの天才です。

彼女の唇から漏れくる嘘は芸術作品です。
私はバイオリンを奏でられているような錯覚にとらわれ、
妖しく幻想的な世界にうっとりしていました。

そんな私に「嘘をつく女」は満足げに微笑むのです。

2009年2月17日火曜日

再就職成功の体験

ブログのキャリア相談(キャリアコンサルティング)で再就職活動をされていたMさんからうれしい報告がありました。
Mさんは40歳代後半の女性です。未経験のIT関連会社に見事、再就職を決められました。
ハローワークの就職支援セミナーにも積極的に参加するなど、意欲的に再就職活動をされていました。
現在、就職活動をされている多くの方々に勇気と希望を持っていただける事例と思い、
Mさんの了解を得てここに再就職成功の体験を公開します。
 ※一部省略してあります
 ※()内はセンターが補記しました


こんばんは(^O^)/
どういう辞め方をしたかにより 大きく違うかと思われます。
私の様に 前会社に やりがいを見出だせず退職という場合
かなり強気なので 同じ様な仕事で新境地を求め 就活出来るかも…
それでも 就活中 面接の設定をお願いするにも 年令で 先に進まずで 
その内 仕事内容無視して とにかく面接を受けさせてもらえるか?ばかりに集中してしまいがちに…

そんな状態を 冷静にさせてくれたのは セミナーですね

私は営業で 人慣れしてますので 面接のセミナーは必要とはしませんが
それ以外の人は 面接そのものに 緊張感を持ち 十分に個人の良さをアピール出来ないかと思われますから 面接セミナーは 受けるべきです。

とにかく自分自身をしっかり 見直す事は 一番大切です。

その為に 職務経歴書のセミナーは すごく役に立ちます。
お手本となる資料を使いながら 時間内で 練習もできますし 持ち帰り 資料を見直し
今までの 自分の仕事の内容 あの時 自分がどんな風に 仕事をしてきたか?楽しんでいたか? 等々
まとめ直す行為は 自分の本当に求める姿に気付けるかと思われます
その結果 パソコン(ハローワーク内設置の就職情報端末)で求人カードを見ると
意外にも 自分が求めている職種を しっかり見るようになってきます。

自分経歴を見直し 自分の、これというアピールポイントが絞れてきたら
自信を持ち 面接に向かえるかと…

長々となりましたが 焦らず 自分を振り返り 自分の出来る仕事を絞り込み、前向きに …
解らない内容は 電話ででも ハローワークに質問して 納得した上で 面接に向かうべきです。
それから、諦めない姿は、キラキラ、イキイキとした表情を作り出し 
面接の際のイメージアップに、繋がる様に思います(^O^)


Mさん、再就職を決められて良かったですね!
これからもご自分の夢に向かって歩んでくださいね。

2009年2月11日水曜日

メール 時間・空間と「場」(2)

メールコミュニケーション(続1)
 時間・空間と「場」

メールコミュニケーションは言葉のキャッチボールであり、
時間・空間を共有していません。


メールコミュニケーションは、実在の「場」からの拘束を受けません。


メールで何かを伝えようとしたとき、
対面コミュニケーションや電話コミュニケーションと違って、
何度も文章を書き直すこともできれば、
言葉の選択にも充分、時間を掛けられます。


はずみで感情をもろ出しにしてしまったという失敗も少なく、
また、日常使う言葉を美装することも可能です。


それだけに効果や得失が充分に考えられ、
本当の感情や気持ちを上手にメー文に包み込んでいるので、
なかなか真の姿が見えないのではないでしょうか。 


しかしそれは、双方にとって安全なコミュニケーションとも言えるのです。


その上、実在の「場」から自由なのですから、
いつでも自由にコミュニケーションから抜け出せます。


対面コミュニケーションや電話コミュニケーションのように、
話の途中でやめたくてもやめられなくて、
自分を偽って義理で話を続けている、ということはありません。


返信しなければ、そこでコミュニケーションは終了します。


また、いつからでもコミュニケーションを再開できるので、
返信したくなければしなくて良いのです。


これは、実在の「場」から拘束を受けないからからこそできるわざなのです。
時間・空間を共有しないから、時間・空間を超越できるのではないでしょうか。


ただ、相手も同じようにいつでもコミュニケーションを終了できるのですから、
メールのやりとりが続いている間は、
お互いにコミュニケーションをする気持ちがある、
それは真実だ、と言えるでしょう。