メールコミュニケーション(続1)
時間・空間と「場」
メールコミュニケーションは言葉のキャッチボールであり、
時間・空間を共有していません。
メールコミュニケーションは、実在の「場」からの拘束を受けません。
メールで何かを伝えようとしたとき、
対面コミュニケーションや電話コミュニケーションと違って、
何度も文章を書き直すこともできれば、
言葉の選択にも充分、時間を掛けられます。
はずみで感情をもろ出しにしてしまったという失敗も少なく、
また、日常使う言葉を美装することも可能です。
それだけに効果や得失が充分に考えられ、
本当の感情や気持ちを上手にメー文に包み込んでいるので、
なかなか真の姿が見えないのではないでしょうか。
しかしそれは、双方にとって安全なコミュニケーションとも言えるのです。
その上、実在の「場」から自由なのですから、
いつでも自由にコミュニケーションから抜け出せます。
対面コミュニケーションや電話コミュニケーションのように、
話の途中でやめたくてもやめられなくて、
自分を偽って義理で話を続けている、ということはありません。
返信しなければ、そこでコミュニケーションは終了します。
また、いつからでもコミュニケーションを再開できるので、
返信したくなければしなくて良いのです。
これは、実在の「場」から拘束を受けないからからこそできるわざなのです。
時間・空間を共有しないから、時間・空間を超越できるのではないでしょうか。
ただ、相手も同じようにいつでもコミュニケーションを終了できるのですから、
メールのやりとりが続いている間は、
お互いにコミュニケーションをする気持ちがある、
それは真実だ、と言えるでしょう。
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