2009年2月11日水曜日

メール 時間・空間と「場」(2)

メールコミュニケーション(続1)
 時間・空間と「場」

メールコミュニケーションは言葉のキャッチボールであり、
時間・空間を共有していません。


メールコミュニケーションは、実在の「場」からの拘束を受けません。


メールで何かを伝えようとしたとき、
対面コミュニケーションや電話コミュニケーションと違って、
何度も文章を書き直すこともできれば、
言葉の選択にも充分、時間を掛けられます。


はずみで感情をもろ出しにしてしまったという失敗も少なく、
また、日常使う言葉を美装することも可能です。


それだけに効果や得失が充分に考えられ、
本当の感情や気持ちを上手にメー文に包み込んでいるので、
なかなか真の姿が見えないのではないでしょうか。 


しかしそれは、双方にとって安全なコミュニケーションとも言えるのです。


その上、実在の「場」から自由なのですから、
いつでも自由にコミュニケーションから抜け出せます。


対面コミュニケーションや電話コミュニケーションのように、
話の途中でやめたくてもやめられなくて、
自分を偽って義理で話を続けている、ということはありません。


返信しなければ、そこでコミュニケーションは終了します。


また、いつからでもコミュニケーションを再開できるので、
返信したくなければしなくて良いのです。


これは、実在の「場」から拘束を受けないからからこそできるわざなのです。
時間・空間を共有しないから、時間・空間を超越できるのではないでしょうか。


ただ、相手も同じようにいつでもコミュニケーションを終了できるのですから、
メールのやりとりが続いている間は、
お互いにコミュニケーションをする気持ちがある、
それは真実だ、と言えるでしょう。

0 件のコメント: