〔ラポールコミュニケーション・スキルアップ教室〕
(3)オウム返し(1)序曲
就職支援のセミナー講師の仕事で、
昨日から、宮津~舞鶴~福知山でした。
秋晴れの絶好のドライブ日和でしたよ。
のどかな田園地帯、海も見ました。
子どもが転んで、
「痛いよー」とあなたに訴えました。
あなたはどう言ってあげるのでしょうか。
「痛いのね」
このように「痛い」という言葉を「オウム返し」された子どもは、
自分の痛さ、つらさが分かってもらえたと感じ、
その痛さは随分と軽くなることでしょうね。
カウンセリングでいう「オウム返し」(繰り返し、リピートとも言います)の技術、効果です。
では、コミュニケーションではどうなるのでしょうか。
あなたが喋り手の言葉を「オウム返し」したとき、
喋り手は自分の気持ちが分かってもらえたと感じるかもしれませんね。
彼氏 :今朝、電車に一本遅れてね。
あなた:今朝、電車に一本遅れたの?
彼氏 :あわてて会社に電話したよ。
あなた:あわてて会社に電話したの?
あなたは彼氏の言葉を「オウム返し」しただけです。
彼氏が気持ちがかってもらえたと感じているな、
とあなたは思えるかもしれませんね。
でも、あなたの気持ちは彼氏には何も分かってもらえていませんよね。
「オウム返し」という技術は、
カウンセラーの立場からクライアントとの間にラポールは作れても、
お互いの気持ちが通い合うコミュニケーション、
つまりラポールコミュニケーションは成立していないのではないか、
と思うのです。
ラポールコミュニケーションは互いが対等の立場で築くもの、
と思うからです。
対等・・・いい言葉ですね、
また別の機会に掘り下げて考えてみましょう。
対等の立場で気持ちが交流してこそ、
ラポールコミュニケーションが作れると思うのです。
では、「オウム返し」というカウンセリングの技術を
ラポールコミュニケーションに生かすには?
次回から、少しずつ、考えて見ましょう。
2008年10月22日水曜日
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