◇繰り返しのスキル
繰り返しのスキルは、相手の言葉を復唱する点では、
オウム返しと同じコミュニケーション・スキルです。
相手の短い言葉を復唱するオウム返しよりは、
少し長めの話から、
ポイントとなる言葉や表現を選んで復唱するスキルです。
友人 : 昨日は参ったよ。帰り、電車で乗り過ごして、○○駅まで行ってしまって。
寝ててはっと気づいたら、発車していて降りられなかった。
あの駅、タクシーもないし、反対から来る電車、1時間半待ち。
家に電話しても誰もいないし、最悪だった。
(例1)
あなた : えー、あの駅、タクシーもないし、最悪だったなあ。
例1では、「あの駅、タクシーもない」、「最悪だった」という言葉を繰り返してみました。
「あの駅、タクシーもない」という言葉は、この話のポイントですし、
「最悪だった」という言葉は、友人の感情を表したものです。
この2語にあなたの気持ちを込めて繰り返してみました。
(例2)
あなた : えー、○○駅まで。そりゃ、最悪だったなあ。
例2では、「○○駅まで」、「最悪だった」という言葉を繰り返してみました。
「○○駅まで行ってしまって」という友人の言葉には、
残念な気持ちと事実としてのポイントがありますし、
「最悪だった」という言葉は、例1と同じく友人の感情を表したものです。
この2語にあなたの気持ちを込めて繰り返してみました。
ここで間違っても、
馬鹿だなあ、ちゃんと降りろよ。
いつも睡眠時間をきちんと取っているのか。
隣の駅からタクシー呼べば問題ないじゃないか。
などなど友人を責めることはしないでください。
コミュニケーションは教育の場などではないのですから。
それよりも、友人と気持ちの交流を楽しんでください。
オウム返しでも、
繰り返しでも、
相手の話に沿って復唱しますが、
あなたは聞き役ではありません。
繰り返す言葉にあなたが感じたことや思ったことを込めて、
あなたの気持ちを“話す”ことが大切なのですよ。
相手の言葉を使っているからといって、
それが聞く行為ではないのです。
相手の言葉を使ってそれを復唱することは、
相手を尊重していることなのです。
お互いが気持ちを話し合うから
気持ちや感情が通い合い、
ラポールコミュニケーションが生まれるのではないでしょうか。
繰り返しスキルを使ってみると、
あなたが想像する以上に、
楽しいコミュニケーションの場が生まれます。
ほんとうですよ。
さあ、気持ちの通い合うラポールコミュニケーションを楽しみましょう!
京都の紅葉はこれからのようです。
昨日、近くのスーパーへ行ったとき、
警備員の方にいろいろと教えてもらいました。
今、嵐山の紅葉が綺麗だそうです。
ご家族と、
友人と、
恋人と、
行く秋を楽しんでください。
そして、そこにラポールコミュニケーションの場を作ってくださいね。
2008年11月14日金曜日
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