〔ラポールコミュニケーション・スキルアップ教室〕
(3)オウム返し(2)勘違いのスキル?
木々も色づきを深め
いよいよ秋の色に染まってきましたね。
自分の話した言葉がオウム返しされると、
分かってもらえたような気になり、うれしくなります。
相手とうまくコミュニケーションが取れていると感じます。
オウム返し、という単純な行為が絶大な効果を生むことは確かです。
あなた 今日、寒かったね。
相 手 ほんと 、今日、寒かったね。
あなた いっぱい着込んでね。
相 手 そう、いっぱい着込んだのね。
あなた でも、ちょっと肩こった。
相 手 あっ、ちょっと肩こったのね。
いかがでしょう。
気持ちの良いコミュニケーションに思えますね。
あなたは相手に分かってもらえたような感じがすると思います。
でも、ちょっと待ってください!
相手の人はあなたの言葉に合わしただけですよね。
そこに自分の気持ちを表現されているのでしょうか?
コミュニケーションでは互いの気持ちが交流してこそ意味があるのです。
相手の人はあなたの言葉をオウム返しはしても、
自分の気持ちを表現していない場合は、
気持ちが交流するラポールコミュニケーションが成立しません。
つまり、相手の言葉を単純に繰り返すオウム返しは、
見せ掛けのコミュニケーションスキルなのです。
自分の言葉を単純に繰り返された人は、
相手とコミュニケーションが取れていると勘違いしているのです。
では、オウム返しをラポールコミュニケーションスキルにするには?
あなたの気持ちをオウム返しで表現することではないでしょうか。
相 手 今日、寒かったね。
あなた ほんと 、今日、寒かったね。
(寒かっただろう、と気遣いを込めたあなたの気持ちを表現しよう!)
相 手 いっぱい着込んでね。
あなた そう、いっぱい着込んだのね。
(着込まざるをえなかったんだろう、との理解をしたあなたの気持ちを表現しよう!)
相 手 でも、ちょっと肩こった。
あなた あっ、ちょっと肩こったのね。
(肩こってしんどいんだろう、との同感したあなたの気持ちを表現しよう!)
このようにあなたの気持ちを表現することではよって、
オウム返しは、見せ掛けのコミュニケーションスキルから、
生きたスキルとして生命を得るのではないでしょうか。
こうして、ラポールコミュニケーションが生まれるのです。
何だ、気持ちを入れるというだけで、
今までのオウム返しと同じではないのか、
と思われるかもしれません。
でも、それは違うのですね。
オウム返しする人も、
オウム返しされた人も、
単なる言葉の繰り返しとは違ったこころのやりとりを感じるはずですよ。
相手の言葉を繰り返してあなたの気持ちを表現する、
相手の話題に添ってあなたの気持ちを伝える、
そうです、相手に敬意を払って、
相手の話題に合わせたた話をすのですね。
あなたはオウム返しで相手の話題について、
自分の気持ちを語るのです。
これが、ラポールコミュニケーションのオウム返しのスキルです。
さあ、あなたの家族と、
あなたの大切な人と、
こうしてラポールコミュニケーションを作ってくださいね。
2008年11月9日日曜日
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