2011年6月10日金曜日

手塚治虫のブッダ


今日は川原町三条にある映画館MOVIXで

「手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく」を観てきました。

映像や音響はさすが、シネマ!でしたが、

観たかったものが描かれていませんでした。

注目していたのは、ヘッセ作「シッダールタ」最終章にあたるゴーヴィンダとの会話でした。

 ・あらゆる真理は、その正反対も同様に真理
 ・真理というものは、それが一面的である場合にのみ、
  表現することができ言葉に包まれ得る。
 ・「時」は実在しない。
 ・世界はあらゆる瞬間に完全
 ・そして「物」を私たちは愛することができる。
  けれど言葉を私たちは愛せない。
 ・仏陀の行為と生活のほうが仏陀の説法よりも重要

しかし、映画の内容はブッダ(仏陀)であるゴータマ・シッダールタが、

出家するまでの苦悩とか、いきさつまででした。

ただ、「ブッダ」と謳っているからには、

これは序幕にあたるものではないのでしょうか。

映画館を出て少し気落ちしながら寺町通りを帰っていると、

ふと洒落た喫茶店に気がつきました。

上島珈琲寺町店です。

学生のような感じの人がパソコンを開いて勉強したり、

常連だろう2人づれとか友人同士が屈託のない談笑をしていて、

なかなかに良い雰囲気でした。

特筆すべきは店内には日本風の中庭があることです。

何でも町家を改造して造ったとか。

映画にはがっかりしましたが、やっぱり京都ですよねぇ。

周辺には結構、お洒落な店や画廊、書店などがあります。

これからは、この辺の探索も良いなあ、と思ったりしています。


 追加 どうも腑に落ちないので調べてみると、
    この映画は「手塚治虫のブッダ」全三部作の第一弾ということのようです。
    なるほど、これなら納得できます。
    ほんと、ちゃんと調べないで恥ずかしいです!

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