2011年10月1日土曜日

金木犀



今夜は車で帰宅しました。

車を降りると不意に、頭上から甘い香りが降り注いできます。

金木犀です。


夕べも匂っていたはずなのに気づいていませんでした。


私が気づこうが気づかまいが、

金木犀は毎年、甘い香りを漂わせます。


はっとしました。


金木犀の香りにも気づかなかったように、

私に向けられる温かいまなざしや優しい気持ちにも、

あまり気づいて来なかったのではないか。


自分が要求するだけであって、

大切なものが見えなかったのではないか。


ちょっと感傷的になった私は、しばし金木犀の香りに包まれていました。


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