〔ラポールコミュニケーション・スキルアップ教室〕
(1) うなずき
聞く人がいるから話すことができる
話す人がいるから聞くことができる
ラポールコミュニケーションでは、
聞くことと話すことは、
同じ重みを持ち、
同じコミュニケーション行為であると考えます。
今回は日常のコミュニケーションの基礎となる“うなずき”を考えて見ましょう。
“うなずき”は、聞く行為の一つだと思われています。
相手が喋っていることに合わせ、
黙って頷いているのでそう見えます。
しかし、“うなずき”の中身をよく見てみると、
話すことへの同意や理解を話し手に伝え返す働きかけです。
「うん、うん」、「そう、そう」など、
聞き手の気持ちを伝えています。
話し手よりも先にうなずいて、
次の話を催促することもあります。
“それで、それど、どうなの”、“早く、言って”と、
まるで話すように“うなずき”をもって催促します。
これは、誰の目にも、無言ですが「話す行為」です。
このように、“うなずき”は聞くという受身の行為と同時に、
話し手に積極的に語りかける話す行為でもあるのですね。
「聞く行為は話す行為でもある」という
ラポールコミュニケーションの考え方をベースにして、
“うなずき”をスキルとして見て行きましょう。
キリのタイミングで投稿が少なくなりましたが、
今回の内容は自信をもって提供しました。(^_^)/
次回、“うなずき”を具体的に検討します。
(注意)
「聞く行為は話す行為でもある」という考え方は、
カウンセリングでの Active Listening (積極的傾聴)、
=クライアントの話を評価などせずに、
感情や気持ちをあるがままに受け容れるという概念とは異なります。
2008年7月30日水曜日
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